企業の面接で、人事担当者が特に目を光らせるポイントとして見た目を重視していることをご存知でしょうか？
見た目といっても、顔の善し悪しや脚の長さなどではなく『清潔感があるかないか』という点を見ていて、そのウェイトは約70％ほどを占めてしまうそうです。
私たちも、自身を振り返ってみると、初対面の相手に対しては70％～80％が見た目で決めてしまいがちな人が多いはず。企業の採用担当といえど、見た目の印象に左右されても仕方ないと言えますね。
例えば、寝グセのついた髪や、無精ヒゲなどは、人となりを見るまでもなく不採用となってしまうでしょう。他にも、シャツにシミがあったり、スーツのシワや着崩れなども論外であり、靴の汚れなどもしっかりと見られています。
さすがに、無精ヒゲを生やして面接に行く人はいないでしょうが、意外に気付きにくいのが《肩に乗ったフケ》なんです。このフケというのは、普段から見た目に気を使っている人であっても、見落としてしまうウィークポイントとも言えます。
そこで、この記事では、清潔感を台無しにしてしまう盲点《フケ》の予防・改善について解説していきたいと思います。
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男女共に見た目が印象の80％以上を占める
株式会社マンダムが行った《身だしなみ 外見意識調査》によると、約80％以上の方が『男性の外見は周囲の人に影響を与える』と答えています。
Q：男性の外見(容姿ではなく服装やヘアスタイル、身だしなみ)は、周囲の人への印象に影響を与えると思いますか？
株式会社マンダム
企業面接に限らず、例えば合コンなどでも、最初に相手を判断する材料は《見た目》しかありません。男性から女性を見るポイントとしては、ヘアスタイルや顔、胸元やヒップ、脚などを見て、自分好みの相手かを判断する人が多いでしょう。
女性目線からは、ヘアスタイルや肌(ヒゲの剃り残しなど)、手を見る人も少なくありません。
そして特に目に付きやすいポイントとして肩のフケというものがあります。見た目に気を遣う男性であっても盲点になりがちな肩のフケですが、こういった点を女性はしっかりとチェックしています。つまり、イケメンなどといった表面的なことより、清潔感を重視した見た目で相手を判断しているということですね。
何が原因でフケが発生するのか
私たちが何気なく言っている《フケ》というものですが、改まって『フケとは何なのか』と考える人は、まずいないと言えるでしょう。
wikipediaで調べてみると『頭垢（ふけ、雲脂）とは、頭の皮膚から発生する、うろこ状の白い老廃物。頭皮に生じた垢』と書かれています。頭皮というのは基本的に見れば、他の皮膚と同じなので、大まかに言えば頭皮の垢ということで合っていると思います。
ですが、頭皮というのは他の皮膚とは明らかに違った部分があります。何が違うかというと《毛穴と汗腺》の数なんです。毛穴と汗腺が多い分、他の皮膚よりもデリケートで、刺激の影響を受けやすい面があります。
そこで、どんな影響からフケを発生させてしまうのか、その原因をいくつか挙げてみたいと思います。
汚れと直射日光による原因
他の皮膚と違って、太い毛髪が生える頭皮では汗腺も多いため、皮脂の分泌が他の部位よりも盛んになります。また、外気と直接触れている箇所でもあるので、ホコリやチリなどの影響で汚れやすく、皮膚トラブルが起きやすいと言えます。
また頭皮は、直射日光に晒される部位でもあるので、皮脂の分泌量が盛んな箇所でありながら、水分が蒸発しやすくなっています。
汚れやすく乾燥しやすい頭皮は、かゆみや吹き出物、そしてフケを発生させてしまうのです。
夏場に日焼けをして皮がむけてしまった経験は、ほとんどの方がしていると思います。これは、日に焼けて乾燥した皮膚が剥がれ落ちてしまっているのですが。実はフケもこれと同じ状態で発生しているんです。
シャンプーによる原因
前述したように、頭皮は汚れやすい環境にあるため、毎日シャンプーをして汚れを落とすことは、フケの予防には大切なことです。
ですが、いくらシャンプーが大切だからといって、1日に2回も洗髪したり、汚れを取り除こうとゴシゴシ洗ったりすると、逆効果になってしまいます。つまり皮脂を取りすぎてしまうことになるんです。
皮脂を取りすぎてしまうと、本来は頭皮を守るためのバリア機能を果たしている皮脂が、乾燥を防ぐために過剰に分泌されてしまうことになります。過剰に分泌された皮脂は、毛穴を詰まらせてしまい、炎症が起きるなどの頭皮トラブルを招きます。
結果として、毛穴が詰まった頭皮は、皮脂の分泌を妨げることになり乾燥してしまうので、フケが発生させる原因となってしまいます。
つまり、フケというのは、カラカラに乾燥した頭皮が剥がれ落ちたものであり、皮脂によるバリア機能が低下したことによって発生するということです。
食生活の乱れによる原因
偏った食生活も、フケを発生させる原因の一つです。特に、ビタミンB2やB6が不足してしまうと、頭皮の状態が悪くなってしまいます。
ビタミンB2やB6という成分は、皮膚や髪の毛を作る上で必要不可欠な栄養素であり、脂質や糖質を代謝させるためにも必要なビタミンなので、これが不足すると皮脂に分泌に影響が生じます。
皮膚や髪の毛を作るために必要な栄養素なので、当然のことながらフケだけではなく、ビタミンB2・B6が不足することで、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
睡眠不足やストレスによる原因
日頃から、十分な睡眠を取っていなかったり、ストレスと溜めてしまったりしていると、代謝機能が低下してしまいます。
睡眠不足やストレスは、皮膚のターンオーバー周期を乱してしまうので、皮脂の分泌量にも影響を与えてしまい、吹き出物やフケといった頭皮トラブルを招いてしまう原因となります。睡眠をしっかりと取って、適度にストレスを発散させることも、フケの予防や改善には、とても大切なことだと言えます。
自分のフケのタイプを知っておく
一口にフケと言っても、大きく大別して2つのタイプに分けられます。
フケの予防・改善をするためには、2つのタイプのうち、どちらに該当するかを知り、それに合わせたケア方法を行う必要があります。
脂漏性フケ
文字通り、脂でベタベタしたタイプのフケです。
皮脂が過剰に分泌されることで発生するフケで、頭皮トラブルが起きやすい状態になっていることが多いと言えます。過剰分泌された皮脂が毛穴を詰まらせ脂漏性皮膚炎を発症してしまうことも少なくありません。
脂漏性皮膚炎になってしまうと、炎症を抑えるためにステロイド系の抗炎症薬を使用することが多く、この薬が原因となってフケが増えることもあります。
乾燥性フケ
一般的に、肩に乗ったりしている白いフケはこちらの乾燥性フケに該当します。
乾燥性というだけあって、このタイプのフケは頭皮の水分が足りていない状態になって引き起こってしまいます。よくある原因としては、過度にシャンプーをしてしまったり、ドライヤーを長時間に渡って使用することが挙げられます。
基本的に、シャンプーの回数は1日1回が原則です。ただし、フケの量が多い方などは、洗髪のしすぎが原因となっていることも少なくないので、2日に1回のシャンプーを目安とするのが良いでしょう。
頭皮環境を整えてくれるお勧めのシャンプー
一般的にシャンプーというのは、アルコール系シャンプーのことを指しています。製造コストが安いのが特徴で、一般に市販されているシャンプーのほとんどがアルコール系です。
アルコール系のシャンプーは、洗浄力が非常に強く、頭皮の汚れや皮脂をしっかりと洗い落としてくれます。しかしその反面、あまりに洗浄力が強いため、頭皮を守るためのバリアである皮脂も根こそぎ落としてしまう結果となり、逆に頭皮環境を悪くしてしまうことも事実です。
頭皮環境をしっかりと整えることを思えばアルコール系はお勧めできません。頭皮トラブルを未然に防ぐ意味においても、やはり使用するシャンプーは石鹸系シャンプーまたはアミノ酸系シャンプーを使うことをお勧めします。
現在、フケや抜け毛・薄毛などの症状が全くない方であれば、アルコール系を使っても問題ないのですが、やはり将来を考えるとアミノ酸系にシフトすることが良いと言えます。
そこで、以下に頭皮環境を整えて、フケや薄毛・抜け毛を予防・改善するためのシャンプーを挙げていきたいと思うので、ぜひ参考にして下さい。
プレミアムブラックシャンプー《株式会社アールスタイル》
頭皮環境を整えるのに最もお勧めできるシャンプーが、この《プレミアムブラックシャンプー》です。
アミノ酸系の中でも非常に人気筋のシャンプーで、注目すべき点は、21種類の天然植物成分の中に《天然のオレンジ油》が成分に含まれていることです。オレンジを主成分とした育毛剤があるほど、オレンジ油というのは頭皮の状態を整えることに適しています。
人工香料では表現できない、天然オレンジの香りも人気の要因と言えます。
ショートヘアの方であれば1本で約4ヶ月もつので、コストパフォーマンスも非常に良く、さらに、リンス・トリートメント・コンディショナーが一切必要ないので、使い勝手も良いシャンプーです。
ネット通販でのみ、購入可能のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーです。当然のことながら、完全なメイドインジャパンなので安心して使用することができます。
LUXE(ラグゼ)スカルプシャンプー《株式会社プラスリンク》
ラグゼは、泡立てネットを使って泡で頭皮を洗う、新感覚のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーです。
人間の身体を構成しているアミノ酸20種類のうち、18種類ものアミノ酸を含有している《シルクアミノ酸》を配合しているLUXEスカルプシャンプーなので、乱れた頭皮環境をしっかりと改善してくれるシャンプーだと言えます。
LUXEスカルプシャンプーは、ショートヘアの方であれば約2ヶ月～3ヶ月もつので、コストパフォーマンスは非常に良いと言えるでしょう。
こちらのシャンプーもネット通販のみで購入可能なアミノ酸系ノンシリコンシャンプーです。当然のことながら、完全なメイドインジャパンなので、安心して使用することができます。
プレミアムスカルプシャンプー《メンズコスメのPIQNIQ》
こちらのアミノ酸系ノンシリコンシャンプーは、髪のプロである老舗の床屋が開発したという、ちょっと異色のシャンプーです。
ワカメや柿をはじめとした、14種類の頭皮をコンディショニングする成分が配合されていて、まさに頭皮環境を整えるために造られたシャンプーだと言えます。特に、ワカメに含まれるフコイダンというネバネバの成分が配合されているので、髪と頭皮をケアするためにはお勧めです。
こちらのシャンプーは、ショートヘアの方であれば約3ヶ月はもつので、コスト面から見ても決して損は無いと言えます。
ネット通販のみで購入可能のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーです。当然、信頼できるメイドインジャパンなので、品質などの心配は必要なく、安心して使うことができます。
良いシャンプーも使い方次第
いくら頭皮に良い成分を配合した素晴らしいシャンプーでも、間違った使い方をすれば全く意味がありません。それどころか、逆に頭皮の状態を悪くしてしまう恐れもゼロではないんです。
上記にお勧めのアミノ酸系ノンシリコンシャンプーを挙げていますが、これらのシャンプーも正しく使用する必要があります。
シャンプーを使用する上で大切なことを以下に挙げておきますので、ぜひ参考にして頂きたいと思います。
シャンプーは1日1回
決して1日に2回以上の洗髪はしないことが重要です。
いくら、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーだといっても、洗いすぎは頭皮環境を悪化させる要因となります。1日1回のシャンプーでもフケが増えてしまう方は、2日に1回の洗髪を目安にしましょう。
ゴシゴシ洗いをしない
シャンプー前の予洗いで、髪についた汚れはほとんどが洗い流せます。シャンプーはあくまでも頭皮を洗うことを意識して使用しましょう。
洗う際は、頭皮をゴシゴシとこするのではなく、洗顔と同じ要領で『泡を使って汚れを包んで落とす』ような意識を持って洗髪することが、頭皮を守ることに繋がります。
シャンプー原液を直接頭につけることはしないで、少量のお湯を使って手のひらで十分に泡立ててから洗髪するよう、心がけて下さい。
洗髪後は優しく拭き上げる
濡れた頭をタオルでゴシゴシ拭くことは御法度です。
乾いた柔らかいタオルで、軽くマッサージするようなイメージでしっかりとタオルドライして下さい。タオルドライが不十分なまま放置したりすると、空気中のホコリなどが付着して頭皮を汚すことにも繋がります。
洗髪後の拭き取り作業はしっかりと行って下さい。
ドライヤーの使用は軽めに
過度にドライヤーを使うと、頭皮の水分が蒸発してしまい、せっかくのシャンプー効果が薄れてしまいます。
ドライヤーを30cm以上離して、手首を使って振りながら表面に残っている水分を飛ばすイメージで乾かしましょう。同じ箇所に長時間ドライヤーの熱風を当て続けることは絶対にしないようにして下さい。
タオルドライをしっかりと行う目的は、ドライヤーの使用時間を短縮するためでもあります。
ローションなどを使う
シャンプーの使用後は、ローションなどを使って、頭皮に潤いを与えるようにしましょう。
このケア一つで、頭皮の環境が全く違ってくるので、フケや薄毛・抜け毛などの症状がある方は、特にしっかりとケアすることが重要となります。
まとめ（フケの予防法と改善法）
どれだけ肌や服装などに気を使っていても、肩にフケが乗っているというだけで、不潔なイメージを周りに与えてしまいます。
表面的な見た目も、もちろん大切ですが《清潔感》という基本的な部分を見失ってしまうと、最も重要である《人が持つ本当の魅力》に気づいてもらえないことになってしまいます。
『たかがフケ、されどフケ』です。
もし、しっかりとケアしているのに、フケが改善されないような場合は、迷わず皮膚科の医師の診察を受けるようにしましょう。
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