最先端の医療検診の全てを病院リストと共に完全公開《永久保存版》

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最新の医療検査の全て

最新の現代医学では、病気を《治す》時代から《予防》する時代へとシフトしつつあります。これは、高齢化社会に直面した日本にとって、避けることの出来ない『医療の転換期』とも言えるでしょう。

病気を予防するためには、大病をこれまでにない速さで察知することが重要です。

それを実現するために必要となるのが検診なのですが、医療の進歩とともに、検診の技術も格段の進化を遂げています。しかし、その最新技術が続々と生まれていることを、私たちはあまり知らない現実があります。

健康に気を使っている方であれば、毎年1回は人間ドックを受けているかもしれませんが、実は、人間ドックだけでは発見できない病気は山程あるんです。

そこでこの記事では、いま絶対に受けておくべき最新の医療検査の全てを話しています。

さらに、最新の検査を受けることが出来る《病院リスト》も載せているので、ご自身やご家族の健康寿命を伸ばすためにも、ぜひ最後まで読んで頂きたいと思います。

 

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人間ドックの過信は大病の発見を遅らせる

多くの方が、1年に1度、健康診断を受けていると思います。

しかし、通常の健康診断では簡易的なものしか診ないので、人間ドックを受診して、今の詳細な健康状態を知ろうとします。しかし「自分は毎年、人間ドックを受けているから大丈夫」と安心していると、隠れた大病を見逃すことにもなりかねないんです。

実は、人間ドックというのは、死に直結するような重篤な病気の発見に特化しているわけではありません。

たとえば、人間ドックで『脳の検査』というのは基本検査項目に入っていないため、脳梗塞などのリスクに対応できていないんです。さらに言えば、胸腹部に関しても《胸部X線・上部消化管X線・腹部超音波》の3検査のみなので、とても十分だとは言えません。

人間ドックはあくまでも万人向けの検査

誤解のないように言っておくと、人間ドックを受診してもまったく無駄というわけではありません。

受けないよりは受けた方が、自分の健康状態を知ることが出来ます。

しかし、人間ドックはあくまでも《万人向けの基本的なセットメニュー》であって、個々の遺伝的リスクや生活習慣などを考慮した《オーダーメイドの検査》ではありません。

オーダーメイド検診

たとえば、大腸ガンや乳ガンには、遺伝性の場合が多く、高血圧や動脈硬化などは、不規則な生活を送っている人の方がリスクが高くなります。

つまり、本当の意味での健康診断というのは、遺伝性や生活習慣などといった、個々による健康リスク要因によって、必要に応じた検査を選択していくことが重要なのです。

ここから紹介する《最新の医療検査》には、重篤な病気から身を守るための最先端技術が詰まっています。あなたやあなたのご家族が、健康で活き活きとした人生を送るために、最先端技術の全貌を知っておいて頂きたいと思います。

 

最新医療検査①:超音波内視鏡検査

まずは、年間約3万人以上が亡くなっている病『すい臓ガン』の早期発見を可能にした超音波内視鏡検査です。

すい臓ガンというのは、見つかった時点ですでに手遅れと言われている非常に恐ろしい病気です。PET検査やCTによる検査では、早期に発見することが難しい上に、非常に進行が早い病気でもあります。

さらに、多臓器に転移してしまい、有効な治療手段もないので、発症するとまず助からないという厄介な病なんです。

この厄介な病気を、治療可能な時期で発見できるのが超音波内視鏡検査(EUS)です。

超音波内視鏡検査(EUS)

超音波内視鏡検査大分三愛メディカルセンター』より画像を引用

胃カメラの先端部に、小型の超音波装置(エコー)が付いている検査機器で、胃から十二指腸まで挿入して膵臓の状態を検査します。その際に、もし疑わしい影が見つかると、そのまま細胞を搾取することができるので、すぐに確定診断に回すことが出来るんです。

検査時間は約15分。通常の内視鏡検査(胃カメラ)とほぼ同じなので、患者が受ける負担は、ほとんど変わりません。

すい臓ガンの5年生存率は非常に低い

この病気での5年生存率は、すい臓ガン1期(腫瘍が2cm以下)で発見された場合で約41%です。進行ガンも合わせて総括すると、わずか9%という恐ろしく低い生存率です。

胃ガンの1期での5年生存率が約97%、全てを総括すると73%もあるので、すい臓ガンの厳しい現実が分かるかと思います。そんな恐ろしい病気でもある《すい臓ガン》を、完治可能な段階で発見できるのが超音波内視鏡検査なんです。

0期で発見できれば完治が可能

すい臓ガンは、長さが約20cmある膵臓(すいぞう)の真ん中を通っている《膵管(すいかん)》の粘膜から腫瘍が出来始めます。

この粘膜内で溜まっている《0期のガン》で発見できると、外科手術での摘出によって、ほぼ100%に近い確率で完治することが可能なんです。超音波内視鏡検査であれば、受診者の負担を少なくしながら、この厄介なガンを『0期の状態』で発見できる機会が得られます。

完璧とも言えるEUSにも問題点がある

すい臓ガンを、治療可能な0期で発見できる超音波内視鏡検査ですが。普及率は非常に低く、東京の基幹病院でさえ導入が限られています。

CTやMRIでは、すい臓ガンを早期(0期)で発見することは不可能なんです。

そして、さらに大きな問題が、膵臓の専門家が全国で3000人ほどしかいない上に、超音波内視鏡は非常に操作が難しいという点です。高度な画像診断スキルを持った医師の不足が、最も大きな問題点だと言えるでしょう。

すい臓ガンで亡くなる人を確実に減らすことが出来る超音波内視鏡検査の普及は、日本の医療を大きく変えることにも繋がるんです。

 

最新医療検査②:AICS

AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング「味の素の登録商標」)で検査すれば、すい臓ガンを始めとして、胃ガン、肺ガン、大腸ガン、前立腺ガン、卵巣ガンといった複数の種類のガンを一度に調べることが出来ます。

AICS

AICS藤聖会 八尾総合病院』より画像を引用

検査方法は採血によって行われるので、内視鏡より体への負担が少なくて済みます。さらに、採血する量はわずか5cc、しかも一度の採血で検査は終了します。

ガンを発症すると、それまで一定に保たれていた血液中のアミノ酸の濃度が乱れます。

AICSは、採血した血中に含まれているアミノ酸の濃度を、健康な人の数値と比較することによって、どのガンに羅患している可能性があるのかを評価します。

AICS受診者は年々増加している

AICSの医療機関への提供が始まったのは2011年。

2015年の末時点では、のべ約15万人がAICSによるガン検診を受けています。現在では、全国の約1300施設でAICS検査を受けることができます。

保険適用外にも関わらず、受診者が増えている理由として、発見率が高いという点が挙げられます。腫瘍マーカーや肺X線検査よりも、早期の状態でガンを検知出来ることから、受診者からの信頼度は非常に高くなっています。

AICSは、他の画像検査や腫瘍マーカーとの併用によって、発見率はさらに高まります。

身内にガンにかかった人が多い家系の人や、生活習慣が不規則になりがちな人などは、AICSの受診がお勧めだと言えます。

 

最新医療検査③:ミアテスト

たった6ccの採血によってガンの検査をするのが、ミアテストという血液検査です。

ガンを発症した場合、その部位に応じて異なるタイプのマイクロRNA(遺伝子の一種)が血液中に混ざり込みます。ミアテストは、このマイクロRNAを利用してガンのリスクを検査します。

ミアテスト

ミアテスト船橋ゆーかりクリニック』より画像を引用

現在では、腫瘍マーカーが主体となっている血液検査ですが、これは、ある程度ガンが進行しないと検知できない弱みがあります。

しかし、ミアテストでは、ガン細胞由来のマイクロRNAがわずかでも血中に混じっていれば、1期、さらにはもっと早期のガンでも検知することが出来るんです。

現段階では『すい臓ガン』と『乳ガン』を優先

現在のミアテストは、早期発見が重要とされている《すい臓ガン・乳ガン》の検査を優先して実用化を行っています。

ですが、今後はその幅が大きく広がっていく可能性があります。

具体的には《大腸・肺・肝臓・食道・頭頸部・腎臓・前立腺・甲状腺・卵巣・子宮頸部》のガンと、脳腫瘍を対象とした試験をするようです。

この検査の何が凄いのかと言うと、腫瘍が良性か悪性か、転移性か、どの抗ガン剤が効くのか、といった《ガンの性格》まで調べることが期待されている点です。現段階では、ここまでの精密性はありませんが、たった6ccの血液で、あらゆるガンを発見できる日が近づいているんです。

 

最新医療検査④:MR-PET

PET(陽電子放射断層撮影装置)とMRI(磁気共鳴画像装置)を組み合わせた最先端の検査機器がMR-PETです。

PETというのは、ガン検診の切り札とも呼ばれていて、1cmのガンを発見できる優れた検査機器です。それまで主流だったX線検査では、1.5cmが限界だったものを、0.5cmも塗り替える画期的なものでした。

しかし、2010年にドイツのシーメス社が発売したMR-PETの登場によって、PETよりさらに精度の高いガン発見率が実現しているんです。

MR-PET

MR-PET北見赤十字病院』より画像を引用

MRIは『最もガンの部位を特定しやすい』性能があり、PETは『最もガンの存在を検知することができる』性能を持っています。この2つが組み合わさったことで、PETとMRIの検査を同時に行うことが出来るんです。

当然のことながら、PETやMRI単体で検査を行うよりも、格段に精度が高まることになります。

初期の小さなガン・再発・転移も見逃さない

《乳腺・頭頸部・甲状腺・肺・食道・大腸・前立腺・膵臓》といった幅広いガンをMR-PETによって発見できます。

さらに、初期の小さなガンは当然のこと、再発や転移も発見しやすい特徴があります。

MR-PETは、X線検査に比べて、ガン発見率が約4倍にものぼり、さらに、体にかかる負担は半分以下と、まさに安全正確を絵に描いたような最新検査機器となっています。

 

最新医療検査⑤:MCG解析

ここまではガンの早期発見に関する検査を紹介してきましたが、MCG解析は、狭心症や心筋梗塞などの心疾患を判定する検査です。

この検査で使われているのが、現在の最先端技術でもあるAI(人工知能)です。

MCG解析

MCG解析プレミアハートジャパン』より画像を引用

検査は、通常の心電図と変わらない方法で行われ、測定した心電図をインターネット経由で、MCGを開発した米国のプレミアハート社へ送り、AIによって約4万人の症例と比較します。これによって瞬時に、動脈硬化などによる心臓への血流不足が起きているかどうかの判断をします。

肝心の検知率はというと、医師が目線で心電図データの折れ線グラフを読み解くアナログ手法と比べると、血管の詰まりが70%あった場合、発見率は約2倍となっています。

さらに、アナログの手法では検知が難しい『血管の詰まり40%』でも、MCG解析であれば検知できます。

MCG解析は痛みも被爆もない安全な検査

心臓の周辺の血管を調べる検査には『心臓カテーテル』や『CT検査』があります。

しかし、心臓カテーテルの場合は痛みが伴い、CT検査では放射線被曝があるので、体への負担はかなり大きくなります。

MCG解析は、痛みも被爆もゼロで、検査時間も10分~20分ほど横になっているだけで完了します。正確性も心臓カテーテルとほぼ同等となっているので、受診する側としてはデメリットがない検査方法と言えます。

さらに、ペースメーカー使用者や運動負荷禁忌、造影剤禁忌の人でも受診することが出来るので、不整脈があっても解析結果には影響しません。

日本人の死因第2位でもある心疾患のリスクを少しでも減らすため、MCGF解析を受診することは大きな意味があると言えるでしょう。

 

最新医療検査⑥:LOX-インデックス

LOX-インデックスというのは、医師の経験則だけでは分からない動脈硬化の進行具合を、見える形で結果に出す血液検査の一種です。

動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが非常に高いのですが、これまでの血液検査や画像診断では、初期の段階での動脈硬化を発見しにくいケースが多かったのですが、LOX-インデックスでは、目に見える数値として結果を出します。

LOX-インデックス

LOX-インデックスNKメディコ株式会社』より画像を引用

血液中に含まれるタンパク質《sLOX-1》と《LAB》の量を検査するのですが、この数値が基準値を超える人は、10年以内の脳梗塞発症リスクが健康な人の約3倍にもなります。

また、心筋梗塞の発症リスクも約2倍になることが分かっているんです。

健康診断や人間ドックのオプションで受診する人が増加

LOX-インデックスが出来る以前は、。善玉・悪玉コレステロールの数値、画像診断、生活習慣に関する問診などから、医師の経験則で動脈硬化の進行具合を推測していました。

しかしLOX-インデックスで検査すれば、簡単なのはもちろん、客観的に動脈硬化の進行度合を予測することが出来るんです。

血液検査だけで正確に動脈硬化の発症リスクを知ることができるため、最近では、健康診断や人間ドックを受診する際、LOX-インデックスをオプションとして希望する人が急増しています。

とくに、家系に脳卒中や心筋梗塞を患った方がいる人というのは、受けておくべき検査だと言えるでしょう。

 

最新医療検査⑦:脳梗塞リスクマーカー

血液検査によって、脳ドックでは見逃すことが多かった『隠れ脳梗塞』を発見する最新検査が《脳梗塞リスクマーカー》です。

脳梗塞リスクマーカー

脳梗塞リスクマーカー国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構』より画像を引用

脳梗塞というのは、血管が詰まって脳細胞に酸素が行き渡らなくなり壊死することで発症するのですが、壊死した部分が小さい場合、症状が現れにくい病気なんです。

この壊死部分が1cmに満たない段階を『隠れ脳梗塞』と呼びます。

これまでは、MRIを受けた際に、偶然、隠れ脳梗塞が見つかるというケースがほとんどでした。しかし《脳梗塞リスクマーカー》は、血液検査でこれを見つけることが出来るんです。

脳梗塞の発見率は脳ドックの約4倍

脳の細胞が少しでも壊死すると『アクロレイン・インターロイキン6・CRP』という3つの物質が血液中に増えます。

脳梗塞リスクマーカーは、この3つの物質を測定することによって、脳梗塞のリスクを判定するんです。CTやMRIでは、隠れ脳梗塞の発見率が低いため、脳ドックでさえ約20.4%という発見率となっています。

これと比較して、脳梗塞リスクマーカーの発見率というのは、約4倍以上の85%となっています。

脳梗塞リスクマーカーは、高血圧症の方、身内に脳梗塞を発症した人がいる方などは、受けておいて損はない検査だと言えるでしょう。

 

最新医療検査⑧:サインポスト遺伝子検査

最新医療検査③で紹介した『ミアテスト』と同様、採血によって遺伝子を調べるのですが、ガンに特化したミアテストと違い、生活習慣病を診断するのが《サインポスト遺伝子検査》です。

サインポスト遺伝子検査

サインポスト遺伝子検査株式会社サインポスト』より画像を引用

血液または唾液から、62種類の遺伝子を採取して、体重などの基礎データと掛け合わせることで、病気のリスクを知ることが出来ます。

この検査によって分かるのが『高血圧・高血糖・肥満』といった生活習慣病の代表例をはじめ、変わったところでは『二日酔い』といったものまで、14項目からなる生活習慣病のリスクを算出します。

細やかな日常生活のアドバイスが豊富

遺伝子レベルで生活習慣病のリスクを検査するので、運動や食事などといった生活習慣を改善する豊富なアドバイスを受けることが出来るんです。

サインポスト遺伝子検査の検査結果は、報告書としてまとめられて、受診者に渡されます。

以下に、サインポスト遺伝子検査による『生活習慣改善アドバイス』の具体例を挙げてみます。

検査の結果『高血糖のリスクが高い』と診断されたAさんの場合
  • 食事指導:『鮭』や『トマト』などの摂取がリスクを弱める
  • 運動指導:『食後の歩行』や『夜間のスクワット』などを行うこと

このような具体的なアドバイスを、1週間のスケジュールに基づいた形の『イラスト入りの報告書』で受けることができます。

例えば、痩せた方が良い人に対しては、ただ単に「痩せましょう」と言うのではなく、『あなたは脂肪を燃焼しにくい遺伝子を持っているので、赤身肉に含まれているカルニチンを摂取して、脂肪を熱に変えるようにしましょう』といった具体的な説明がされます。

サインポスト遺伝子検査は、遺伝子検査の結果から具体的なアドバイスを受けることができるので、確証のある生活習慣の改善に繋がるんです。

 

最新医療検査⑨:PEA検査

PEA検査は、現代の日本が抱えている問題の一つでもある《うつ病》を、血液から判定する検査です。

うつ病というのは、年々、増加の一途をたどっている病ですが、これは、脳内で喜びや快感を得たときに分泌される《リン酸エタノールアミン(PEA)》の血中濃度が1.5未満になっている状態のことを言います。

PEA検査PEA検査川村総合診療院』より画像を引用

2014年に保険適用になった光トポグラフィ―検査での『うつ病発見率』は約60%~80%なのに対して、PEA検査では、90%超える発見率を誇っている、現時点では最も信頼度の高い検査となっています。

うつ病診断は、医師の問診が基本となりますが、医師と患者のコミュニケーション次第では、心配や不安が増長してしまい、不安障害などと混同されることが多々あるんです。

主観的な診断結果にならないよう、補助としてPEA検査を行うことで、客観的な診断を下すことが出来るんです。

PEA検査は薬の過剰投与に待ったをかける

PEA検査は、うつ病の診断だけに止まらず、うつ病の経過観察にも非常に有効なんです。

PEAの数値を観察して、値が改善されているタイミングで減薬を進めます。これをしっかり続けることで、最終的には薬の量を大幅に減らすことが出来ます。副作用の強い薬を、長期に渡って飲み続けることが多い うつ病患者にとっては、非常に有効な手段だと言えるでしょう。

現在のところ、PEA検査は自由診療ですが、保険診療が実現すれば、うつ病患者にとっても光明になり得る検査だと言えます。

 

最新医療検査⑩:MCIスクリーニング検査

こちらも、高齢化社会に突入した日本が抱える問題《認知症》を、血液で診断する検査です。

MCIスクリーニング検査

MCIスクリーニング検査

認知症検査というのは、専門医による問診が一般的なのですが、受診者の状態(難聴・体調不良など)によって、正しい結果が出せないことが多々あります。また、認知症の症状が進行してからでないと診断が下せないという課題もあるんです。

そんな認知症診断を一気に前進させたのが、2015年に実用化された《MCIスクリーニング検査》です。この検査では、たった7mlの採血でMCI(軽度認知障害)を調べることができます。

軽度認知障害(MCI)とは、認知症の前兆と言われており、MCI患者の約40%が、5年以内に認知症を発症しているようです。

70%の確率でMCI(軽度認知障害)を診断できる

アルツハイマー型認知症というのは、脳内に《アミロイドβ》というタンパク質が蓄積して発症すると言われています。

そのアミロイドβの蓄積を抑制する《TTR(トランスサイレチン)・ApoA1(アポリポタンパク質)・C3(補体タンパク質)》という3つのタンパク質があるのですが、認知症患者やMCI患者というのは、このタンパク質の血中濃度が減っているんです。

MCIスクリーニング検査は、TTR・ApoA1・C3の血中濃度を調べることで、MCIを患っているのかどうかを70%の確率で判定できます。

現在は、全国で1515の医療機関や検診センターが、MCIスクリーニング検査を実施しています。

 

最先端の医療検査を受けられる病院

当記事で紹介している最先端の医療検査は、近所の病院やクリニックでは受けることが出来ません。本来であれば、個々の『かかりつけ医』で受けられることが理想なのですが、現在のところは、そうなっていないのが現実です。

そこで、最新の医療検査を受けることが出来る病院やクリニックを、一覧にして表示しておくので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

ガン発見の最新検査《病院と検査費用一覧》

超音波内視鏡検査(導入後の5年生存率は3倍)
病院名 病院所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
都立駒込病院 東京都文京区本駒込3-18-22
03-3823-2101
¥17,400(+薬剤費)  15分
(検査結果まで約1週間)
JA尾道総合病院 広島県尾道市平原1-10-23
0848-22-8111
¥14,400(+薬剤費)
*自己負担額は検査費用の3割(国民健康保険などの場合)
AICS(ガンの発見率は人間ドックの1.27倍)
病院名 病院所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
三井記念病院総合検診センター 東京都千代田区神田
和泉町1
03-5687-6331
¥24,840 1分
(検査結果まで約3週間)
西伯病院(AICS外来) 鳥取県西伯群南部町倭397 ¥19,440
ミアテスト(1cm以下のガンの発見が可能)
病院名 病院所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
大手町さくらクリニックin豊洲 東京都江東区豊洲3-2-20
豊洲フロント2F
03-6219-5688
¥64,800 1分
(検査結果まで約1ヶ月)
浦田クリニック(富山) 富山県魚津資本江1-26
0765-22-5053
¥37,800
MR-PET(ガン発見率はX線検査の4倍)
病院名 病院所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
相良病院
さがらパース通りクリニック
鹿児島県
鹿児島市新屋敷町26-13
099-224-1816
¥129,600 30分
(検査結果まで4~5時間)
福井大学医学部附属病院 福井県吉田郡
永平寺町松岡下合月23-3
0776-61-8550
¥78,460

動脈硬化を発見する最新心電図《病院と検査費用一覧》

MCG解析(動脈硬化の発見率は従来の心電図の2倍)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
大崎病院
東京ハートセンター
東京都品川区
北品川5-4-12
03-5789-8100
21万円
(心臓ドックの一部)
10~20分
(検査結果まで20~30分)
浦田クリニック(石川) 石川県金沢市
広岡3-3-70
076-233-6020
¥16,200
*全国26の医療機関で受診できる検査(詳細はプレミアハートジャパン公式サイトに掲載)
LOX-インデックス(脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを測定)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
東京国際クリニック 東京都千代田区丸の内1-11-1
03-5220-3377
¥16,200 1分
(検査結果まで約2週間)
旭川赤十字病院 北海道旭川市曙一条1-1-1
0166-22-8111
¥12,960
脳梗塞リスクマーカー(精度は脳ドック平均の4倍)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
わかば宮本病院 千葉市若葉区都賀2-14-3
043-232-5511
¥8,640 1分
(検査結果まで2~3週間)
亀有みんなのクリニック 東京都葛飾区亀有2-4-8
03-5650-2821
¥8,640

糖尿病に繋がる生活習慣病を予測する検査《病院と検査費用一覧》

サインポスト遺伝子検査(予測できる病気の数は14種)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
三軒茶屋
はやかわクリニック
東京都世田谷区
太子堂5-15-13
03-6303-7383
¥42,000 1分
(検査結果まで約1ヶ月)
AMC西梅田クリニック 大阪市北区梅田3-3-45
06-4797-5660
¥54,000

うつ病を診断する血液検査《病院と検査費用一覧》

PEA検査(うつ病発見率は光トポグラフィ―検査の1.5倍)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
川村総合診療所 東京都港区青山2-26-35
青山KKビル7F
03-3478-1146
本人同意により無料 1.5~2時間
(検査結果まで2~3週間)

MCI(軽度認知障害)が分かる検査《病院と検査費用一覧》

MCIスクリーニング検査(採血のみでMCIを診断)
病院名 所在地・電話番号 検査費用 検査所要時間
メモリークリニック
御茶ノ水
東京都文京区
湯島1-5-34-4F
03-6801-8718
¥30,000 1分
(検査結果まで2~3週間)
メドック健康クリニック 愛知県名古屋市
昭和区安田通4-3
052-752-1125
¥21,600

 

まとめ(最先端医療検査の全て)

この記事で挙げた医療検査は、現段階で最も最先端の技術が駆使されたものです。

さらに当ブログ内『最先端の医療検診の全て第二弾!名医が受けている5つの医療検査とは』では、ここで紹介している以外の最新医療検査も公開しているので、ご自身とご家族の健康管理のためにも、ぜひ、併せて読んで頂ければと思います。

現代の医療は『病気を治す』という医療から。早期に治療を施したり未然に防いだりする『予防医学』へと、大きな転換点を迎えています。

予防を実現するために、最も重要なものとなるのが、病気の早期発見を実現する《検査の精度》だと言えます。

最新の医療検査では『見つかった時点ですでに手遅れだった』というリスクを極限にまで抑えて、完治できる段階で病気を発見できる精度が高まっているため、受診者は右肩上がりに増加している傾向にあります。

すべての最新医療検査が保険適用になり、病に苦しみながら亡くなる人の減る時代は、すぐそこまで来ているのかもしれません。

 


 



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